ブリッヂコミュケーションアカデミー

公開セッションvol01|ゲスト黒木よしひろ様2015年2月25日開催


w700_0874


ブリッヂコミュニケーションアカデミーの新たな試みとしてスタートした『公開セッション』。


記念すべき第一回が熊本のフェリシアさんで行われました。会場は結婚式なども行われている場所で、今回ご参加の皆さまはかなりリラックス出来る状態で、公開セッションに入り込めたのでは無いかと思います。


さて、告知していたとおり、第一回目のゲストは、熊本ではおなじみの黒木よしひろ様をお迎えしてお話を聞く事が出来ました。


公開セッションの目的は、織方のコーチングスキルによってゲストの内面的な話や本音を聞く事で、聞いている方も自分に落とし込みながら『自分ならどうするか?』『自分ならどういった考えを持つか?』『自分ならその様な時、どういった解決策を見出すか?』などを考え、行動に変化をもたらす思考を作るという所にあります。


自分に置き換えて考える事を習慣づけることで、コミュニケーション向上の為の能力を高め、自己力を確認する事が出来る様になっています。


ブリッヂコミュニケーションアカデミーでは、あえて『コーチング』というキーワードを使わないというこだわりを持っているのですが、公開セッションを見ることで、本来クローズである『コーチングスキル』を感じることが出来たのも気付きの一つでした。

当日のレポート


コーチングのスキルの一つとして『相手を認め、相手の話を聞く』というのがあるのですが、公開セッションでは織方の誘導によって、ゲストに対しての質問がなされていきます。


■仕事を始めてどれくらいになるのか?
■どういったターニングポイントがあって、この仕事を選んだのか?
■なにか特別な準備をしていた(してきた)のか?
■黒木よしひろさんが考える、自分のウリの部分はどこなのか?
■織方から見た、黒木よしひろさんのセールスポイントについて。


こういった部分を黒木よしひろさんとの会話の間で、織方が上手く誘導しながら聞き出していくため、黒木さんも次第に砕けて本音の部分を話しだしていく様子が手に取るように分かります。


まるで、古くからの友人の様な錯覚すら覚えるくらいにコミュニケーションを取れているのが会場全体に伝わり、皆さんも段々と話にのめり込んでいっているのが分かります。


公開セッションのゲストというのが、有名な方、著名な方であればあるほど、その方の人間臭い部分(悩みや本質)を知る事が出来るため、どんどん自分とリンク出来ていくというのも気付きの一つでした。当たり前ですが、『同じ人間なんだ』という部分。


自分自身の今の悩みなどを、立ち止まって俯瞰して見ることが出来る様になると思います。

  自分の短所を認め、自分を俯瞰する

多忙で知名度もある黒木さんですが、25年もの間業界で活躍されています。中学の時から非日常的空間を作ってくれるラジオが好きで、絶対にその仕事に就きたいと思っていた様で、高校生アシスタントとしてもラジオに出演されていたという事です。

825_w700

そんな黒木さんですので、自分の長所を知り、他のパーソナリティの方との差別化の部分を意識されていると思いきや、自分のウリは『業界人が一般的に知っているべき部分を知らない、詳しくない、そういった部分を自分自身で理解している。』という事。


つまり、一見矛盾するようですが、短所を理解して、それを長所にしているという風に感じ取れました。


私たちであれば、自分の欠点や短所を隠したりするのが一般的ではないでしょうか。


もしくは自己分析が出来ないために、そもそも人から欠点とか短所と思われている部分を、自分自身気づいていないという人も多くいるのも現実ではないでしょうか?


会話において、空気感だったりとか『間』というのは非常に重要な部分なのですが、自己分析が出来ていない方は、基本的にこういった空気感などを感じることが出来ない為、上手く人とコミュニケーションが取れていない様な気がします。


黒木さんは自分の欠点をしっかり俯瞰して認めてあげることで、逆にそこを逆手にとって自分のキャラを確立されているという事が分かりました。


話の中で出てきたのですが、黒木さんは『自分は松田聖子さんとプロレスの事しか知らない。』と謙遜されていましたが、自己分析が出来ているからこそ、仕事が続けられているのではないでしょうか。


自己分析をすること、自分のことを理解することというのは、実は一番難しい所だと思います。例えが適切でないかもしれませんが、『無知の知を知る』という事と似ている様な気がします。自分の欠点を認めることで、そこを補う部分に磨きをかけていけるのではないでしょうか。


本当に黒木さんが松田聖子さんとプロレスの事を知らない様な方であれば、25年間も仕事があるはずありません。ナレーション部門は黒木さんの得意な部分で好きな仕事という事で、表現力などは特に意識して勉強されているそうです。


これは黒木さんが『本来アナウンサーが知っておいたほうがいい音楽などの知識などの強みがない。』と自分の短所を理解しているからこそ、別のベクトルを活かす方法を見つける事が出来たと言えるのではないでしょうか?


自分の欠点を理解して、それを補う行動をし続けることで次第にオンリーワンになるという事を、身を持って表現されているという印象を持ちました。

  制作者、スポンサーの事も意識し、自分の色を出していく

黒木さんは以前、あるラジオ番組において、プロデューサーの言う通りのことをしていたにも関わらず、クビを宣告された経験があるそうです。


その時は若くて、『なんであんたの言う通りにしていたのに、自分が番組を降ろされなくてはいけないんだ』という思いがあったとおっしゃっていました。


しかし、ピンチこそ最大のチャンス。


その事件があってから、黒木さんの気持ちに変化が現れてきたそうです。『どうせ言うことを聞いていてクビになるのであれば、自分の言うこと、考えていることを伝えないと損だ。』この様に意識が変わったと言います。


それは、織方が黒木さんのラジオを聞いて思った事『黒木さんは視聴者(リスナー)に媚びない』という部分なのかもしれません。


黒木さんの考える『自分の言うことを伝える、自分らしく生きる、自分らしく表現する。』というのは、何も『勝手な事をいって、我を通す。』という意味ではなく、自分の言いたいことを番組制作側に伝える、または、リスナーに本気で触れ合うという事です。


この考えは、黒木さんがかつて味わった、組織の歯車として思考や考えを捨てて、言うことを聞いて働いていたにも関わらず、クビになってしまった事から産み出されたものです。


自分らしさをしっかりと意識しながら、『スポンサーがいて、制作者がいて、その下に自分たち表現者がいる。』という本質的な部分を理解しているのが、黒木さんが支持される部分なのかもしれません。


『例え番組の意図で発言している場面があっても、リスナーというのは、番組の発言ではなく黒木の発言として捉えるんです。だからこそ、自分の発言には責任を持つ必要があります。』とおっしゃっていましたが、こういった制作側に対するリスペクト、また、リスナーに対する責任、両方とのコミュニケーションが出来ているからこそ、織方が感じている『リスナーに媚びない。』という部分が評価されているのだと思いました。


この話は、私たちの社会生活でも非常にリンクしているのではないでしょうか?


上司と部下の板挟み、また、プロジェクトなど自分が思っている通りにならない、企画が却下されるなどなど、得てして自分の思い通りになることの方が珍しいといえるでしょう。


その中で、どこで折り合いをつけながら自分らしさを表現するのか?こういった部分で黒木さんの考えというのは非常に共感を得ることが出来ました。


  コミュニケーションを習慣化する

公開セッションを繰り返し聞くことで、コミュニケーションに対する考え、思考を習慣化する事が出来ます。ブリッヂコミュニケーションアカデミーが公開セッションにこだわる理由は、この思考の習慣化にあります。


普段考えているからこそ、自分の潜在意識の中に刷り込まれていくようになるのです。


『組織の中で生きていく中で、いかに組織のルールを守りながら、自分らしさ、自分の色を出していけるのか?』


黒木さんと織方の公開セッションには沢山のヒントが隠されていた様な気がします。